航空宇宙分野のソフトウェア開発において、最も大切なことの一つに安全性、信頼性があることは、言うまでもありません。
ソフトウェア開発段階では、システム設計で明らかになった構成要素毎の要件（ソフトウェア仕様）に基づき、ソフトウェアの基本設計から詳細設計とそのレビュー、コーディング、コードレビューと各種のコード解析、試験の計画と実施など、そのあらゆる段階で、文字どおりきめ細かく漏れのない努力の積み重ねが必要です。必要に応じてDO-178Cなどの国際規格に準拠したプロセスを採用することもあります。このように厳格なプロセスに従った作業ですが、決められた手順で単に“プログラミング”をするのとは大きく異なります。厳しい環境下で動作するハードウェアの上で、最新の技術を取り入れたソフトウェアを高い性能で実現するため、常に新しいアイデアを出して取り組むチャレンジ精神が必要です。これができるのも、私たちには、長年、航空宇宙分野で築き上げてきた開発プロセスとその実践ノウハウがあるからです。
このようにして私たちが開発したソフトウェアは、航空宇宙分野に留まらず、安全性や信頼性を必要とする社会のさまざまな重要インフラを支えています。
DO-178C：Software Considerations in Airborne Systems and Equipment Certification